王様の耳はロバの耳が良いか?歯で色々と変わるかもしれないと伝えた方が良いか?のお話。

ナビゲーターの丸幸 礼子です

前回のお話補綴の歯は誰が形を決める?の続きです。

「歯の形態は誰が決めて作っているのでしょうか?」

ここで一つ洋服のオーダーメードと言う私の経験した世界を紹介してみたく思います。

①下着姿で肩幅→バスト→ウェスト→ヒップ+腕、付け根周り→腕周り・・・→背中幅→背中の長さ→総丈

と言う具合にヌード採寸をした記憶があります。

②次に仕上がりの丈の採寸

③そして必要に応じて更に採寸と言う流れがある様に思います。

この時、洋服に携わる方は

a 採寸を私と共に確認した人

b その情報を元に私の為に洋服を仕立てる人

c その採寸結果が私に合うか再度確認する人

d 更に十分な仕上がりまでを完成させる人

e そして私はオーダーメイドしと洋服を着る

私がイメージしを理解してるa→私の求めるイメージの再現の為のb→本当に私のイメージ通りか途中結果のcへ

→そこで不足部・課題を私の為に確認しd→やっと私の物にとなるe

こんな流れになるかと思います。

私の歯が仮に補綴だとして、オーダーが出来るとします。

オーダーするなら、何を見るか?

こんな事を一緒に捉えて頂きたいです。

こんな拘りも顎関節症・身体の不調に関係するのか?

1⃣もしこれを『そうだ!!』と思われる方がいるとしたら…

⇒相当に通か、実際にお困りか/回復した経験があるのでしょう

2⃣『まさか、そんな事が…』と思われる方がいるとしたら…

⇒普通の捉え方だと思います。

3⃣『本当は、そうなのかな…』と思われる方がいるとしたら…

⇒身体の一部と言う本能的感覚が働かれてるのかもしれません。

私は実際1⃣2⃣3⃣どれでも患者と言う立場(現在/これから/過去になられる読み手の皆様にとっては自由だと思います。

ところが私も多分専門家の端くれ。口腔を身体の一部と捉えるか。

あるいは歯と身体は関係ない。と言う立場を取るか。

時に要求されるのかと一人考えに耽る事があります。

2つ紹介します。

治療前。顎関節症の方の模型です。黒いマーク当りを注視されてください。前歯は全て補綴です。

治療後。歯の形態に依存すると院長は見抜き、上の前歯の裏を削合します。(実際は研磨です。生体反応を事前に確認して行います。)患者の了解は当然です。結論を言えば、軽減されています。一切補綴は外していません。気が向いたら後日談の紹介も…

 

本歯。身体の調子が悪くなる。頭痛、肩こり、顎が痛い。仮歯の時と大違い。下図が、仮歯の時。

骨体から確認できる顔貌所見は、変化していませんか?技工士がオーダー通り作らず…結局、やり直しを加えます。上が、セット直後。調子のよい仮歯の顔。正面の上2本が構成した変化の差異。どうお感じになられるかは、お任せします。気のせいもありだと思います。それが、現状の通識です。

本歯。頭痛/顎が痛い/頸痛い これは仮歯と同じ効果が得られないのでやり直しとなります。私が仮に補綴になるとして、オーダーが出来るとします。この結果は、頂けません。そういう訳で、クリニック全員、大慌てです。あってはならない事が、技工士の(ごめんなさい。技量ではないのです)オーダーと違う完成品のお陰で生じます。本歯を仮止めして、早速言われた出来事でした。

レントゲンは、1週間後(本歯の仮止め)体調悪いの報告から撮影をする事を決めます。(検査の一環)⇒レントゲンを外して仮歯を仮止め。すぐにレントゲン。10分程度での変化です。この変化を確認した時は、私達も愕然とします。比較をしただけです。

オーダーが出来るなら何を求められますか?

さて私は何を読み手に伝えたいのだろう?今更ながら、考えます。

唯、歯の形と顎関節症/身体の不調は関係あるのか?

私の今の気持ちは「王様の耳はロバの耳」と呟きたい。それだけ。

そんなに歯の形は、拘るべきなのか?そんなの関係ないと、貫くべきなのか?(独りの呟きという事で)

歯を作るのは技工士です。でも、患者の反応を知ることは出来ない。

誰が、患者の身体に合う歯の形を拘らないといけないのでしょうか?生体反応を確認できるのは、現場です。誰が、拘る場面に立ち会えるのでしょうか?

私は思わず頭をかいてしまいました。

「歯の形態は誰が決めて、作るのでしょうか?」

もし、こんな事を誰かに、問いかけられたら

私の第一声は【王様の耳はロバの耳】と呟きたい。

歯って形(器質)であり、口腔活動(咀嚼/発語・構音/嚥下/呼吸)に司るもの。

口腔活動は正に機能に属す。

機能が保障され、器質が担保される。(これは、本当に出来るのでしょうか?それとも観念上の、たどり着けない目標なのでしょうか?)

そんな役割を発揮する歯をオーダー出来れば、素敵なのでしょう。例えば、予防といえ、どんな目を持って患者と対峙をしていかなければならないのでしょうか?臨床では、人の身体を診ているという気構えだけは、絶対に忘れてはいけないと思う日この頃です。

右下7は仮歯です。

これは拡大したものです。これを基本に、技工士と打ち合わせが始まります。へバーデン結節の患者です。仮歯を入れたら、手が動き出します。生体反応を確認しながらと、言葉を添えるのは、きっと、こんな所を知って欲しいからなのでしょう。歯医者の仕事も不思議な側面があるのかもしれません。ま、診断権は医科ですので私らは動けばよいのでは…しか(歯科)ありません。それ以上は、申し述べる事は許されません。

【王様の耳はロバの耳】今はこれを呟きながら、また、新しい情報を発信したく思います。

今回も読んで頂きありがとうございます。㋗(丸く)収めれば、素敵ですが…

よろしければ、時々覗いてください。アクセスが増えているのが分かると励みになります。

   丸幸 礼子

*表題の写真は府中のけやき通りにある銅像です。

関連記事

  1. 歯の顔を見て、顔が悪い。この心意気は如何に?

  2. 「身体の調子と咬み合わせの状態が変わった」というホンマでっか…

  3. 入れ歯で座高の高さが変わる⁉線維筋痛症の患者で…

  4. 私達の”生きる道”と”らしく”の薦め(これぐらいしか、できな…

  5. 『親不知ずが頬を噛むという』症例のお話。こすが歯科からお伝え…

  6. 歯が身体の性能を変えてきた一つの症例の、一風景の紹介。

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)