ナビゲーターの丸幸礼子です。
私は歯科で生きる人種ですので、歯科以外の事は、相当に疎い。但し、働き方改革、デジタル改革(元年?)と、私達の職場環境も1年で振り返ると相当な変化が起きている。
想像しようもないし、分からないけれど、他の歯科クリニックもそうなのでしょうか。或いは、これからなのでしょうか。
いずれにせよ、これからが大事だよな~って、経験した側、いえ今も取り組んでいる側として思います。でも、同業の衛生士諸君!大変だけれど、頑張ろう!!と、伝えたい。
そして、私も続けます。
院長の1人準備は別に、振り返れば3年は、ひたすら働き方改革と言う旗に、私達を集めていたように、今となって思えてなりません。
私の所には、社労士のT美先生と言う女性の素敵な方がいます。彼女が、私達に対し、リアル働き方改革に深く係わるようになるのは、院長曰くここ2年か、微妙に3年と言ったところでしょうか?
当初の頃、束ねられた旗は、私達が常に有利に運ぶ感じだった気がします。だから、常に女神のT美先生でした。
何でも、私達の都合がまかり通っていたように感じる事すらありました。私はT美先生にいつも愚痴を報告し、考えを指南頂き、とても良い甘えの関係でした。
多分、一堂さんもゾーイさんも同じだったのかもしれません。
居心地よかったー。本当です。
しかし、ローチが私達に闘いを挑んでいた事、それに気がついていませんでした。エグイ表現かも知れませんね。
ブログを言われたまま、文句を言われながらと言うか、割り切る事の出来ないまま、不満を持ちながら続けます。
そこで、私達は無意識にローチを無視する共闘をいつしか選んでいました。
ローチはどんな時も私達に挨拶は行いますが、何故か指示はひたすら紙で行います。
ローチ風に言えば、報道しない自由を謳歌するジャーナリズムの方々がおられるようです。本当にどうか知りませんが、私達は仕事場でローチを無視すると言う方法(自由)を謳歌しました。
ある朝のミーティングは、ローチが仕切りました。
・今日も皆様、気持ちよく私を無視して下さい。
・よろしければ、時々で良いので、カルテに書いてある内容は覗いてください。理解は求めないからね。
・中途半端に無視を止める、それだけは止めましょう。
・世間的には虐めと呼ぶようですが、ドンマイ気にしない。
・私は虐めとは捉えていませんので、今日も無視を続けてください。
・さて、無視を続けた結果、された側がどんな行動を取ったか、そんな虐め被害の話、これだけは紹介させてください。今は、私の時間ですので、君達は5分程度耐えてください。黙って聞いていれば宜しい。無視と同じでしょ。
そして、ローチはどこから見つけて来たのかそんな被害の話を朗読する。
・さあ、仕事開始、良いですね、中途半端な無視は止めて徹底して無視して下さい。
・唯、大人の社会、患者にバレたら君たちの負けだよ。気を付けてね。
・では、無視タイムの開始です。
・あ、伝言はメモしますのでその通り動いて下さい。
私達は1週間で根を上げた。1週間、虐め被害の話を聞かされ続けた。
今まで院長に対し、腹立つ時うまく言えないけど、女性特有の”らしさ”で無視を無意識に選んでいた。意図的ではないのだけれど、結果論、反抗の気持ちが多分に影響していたのだと思う。
T美先生から早速話が来た。
人を無視する事がどれだけ失礼か。
仕事で人を無視することが如何に愚かか。
そんな連絡が来た。
別の報告も受けた。
虐めの判例の幾つかを紹介された。
私達は凹んだ。
凹んだ末に、考えを改めた。
そして、彼を避けずに面前で詫びました。個々に詫びました。
そして、どんなに気分が悪くても挨拶は行う。それを、私達は誓いました。
チームを構成するのに、礼節から始まり、礼節に終えなければ歪んだ関係が続く。
歪んだ人間関係で、患者の病態を対峙出来るのか。
そんなメッセージを彼は残したかったのでしょうか?これが院長の認識と言う断りは添えます。
T美先生が、初めて私達の甘い意識に対し、行った大きな仕事の1つでした。
そして、その日から無視と言う歪んだ働き方は消えました。
唯、私達にはまだ歪んだ働き方を残していたと身を持って知るには、もう少し時が刻む必要がありました。
今日はここまでとします。
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丸幸 礼子
昔のお話です。そんな昔ばなしです。ローチが挑んだものは、正に働く意識、私達の中にあった無意識な甘えそのものだった気がします。
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