ナビゲーターの丸幸 礼子です。
「認識とは」と、また、思い付きの一言を院長より頂戴します。
1つ臨床での話を紹介したく思います。
《1.何故、歯科に来院しようと思ったか?》
きっとご覧になられた方は、どーしてここまで歯石を溜め込んだの!!と思うでしょう。
それが普通の感性と言えるかもしれません。(あるいは、ここまで溜める事あるんだ~と感じられるかもしれません)
でも、「歯石が歯に付く」と言う認識をお持ちでなければ(知識がなければ)、歯石と言う存在は知らない事でしょう。
そして、この付着している状態を気づかずにいたかもしれません。
さて、では何故この方はが歯科に来院されたのでしょう。
歯石が付いていると言う自覚(という認識)からではありません。
《2.口腔と身体の症状を無意識に認識(自覚)されたとしたら!?》
患者の訴えは以下の通りです。
気が付くと左鼻に黄汁が出て来るようになった。
来院を決める動機は、急に上の奥歯に激痛が走ったから。
それまでは、なんとなくであったけれど、鼻から出る鼻水が変な感じを受けた。
そして黄汁が頻繁に出るようになった。
怖くなって歯医者に診てもらおうと思った。
ここで私は2つの事を改めて認識しました。
院長曰く、この症状って国家試験の問題であれば、歯性か(歯が原因かどうか別に)どうか判別は別に上顎洞炎の疑いと診断されるでしょう。
♢この時、既に口腔と身体は関係ないと言う命題は成立しません。ここ、大事と思う!! ♢ですが、問題は、口腔と身体の関係を見抜けるにも関わらず口腔と身体の関係は関係ないと言うスタンスを取っている集団がある。見方を変えれば、ダブルスタンダードを知らずに取っている方々がいる事を意味する。(かもしれません。) |
《3.ここまでの整理》
・患者は、無意識の身体の心の声に従い、左側の柄も言えない違和感より来院
・違和感の憎悪と鼻の黄鼻症状の憎悪を正確に掴んでいた。
*院長は鼻の組織の問題は歯科では何ともなりません。必ず耳鼻咽喉科で、鼻の組織を守って頂くよう指示します。
《4”.認識が時にとても大事になる”その理由について》
口腔と身体は関係ないと言う考えがあります。
ここで着目しないと行けない事は、この考えが科学と言う土俵の下で下された考えなのか。
あるいは、科学と全く関係のない通識での存在なのか。
私達はこの考え(赤字部)を否定しません。そして、肯定もしません。大事な事は、歯科が西洋医学に属する限り、やはり科学と言う土俵を通るべきという点でしょう。
今回紹介した例は、口腔と身体は関連している一例の紹介だと考えます。
そして患者の訴えは、正にその関連を裏付けるものと言えると私は感じます。
言うなれば、こういう事です。
ある時は関連し、ある時は関連しない。こういう感じで現場が対応しているとします。この持つ意味は以下の通りです。実は歯科医自身も混乱していて(混乱している事に整理がついていなくて)、その下で治療を受ける患者も(整理も糞も関係なく)混乱する所から始まっている。これって、実は誰も得する人はいないと思うのです。誰が悪いとか、勉強不足だとか、そんな事を吹っ掛けたい訳ではありません。そんな度胸もありません。歯科が医療である限り、誰の為の医療か。そんな視点に立つと、口腔は体の一部と見る行為がそこまで異常という通識がある事に、違和感を持っているのだけど…っていう、丸幸の感想にしか過ぎません。読まれた方は、どう、お感じになられますか?
口腔も身体の一部と捉え、診査・診断を行い、治療に取り組む方が逆説的ですが患者の声を受けとめやすいのではないでしょうか。これは、私、丸幸が感じている事。
今回も読んで頂いたとしたら感謝します。㋗(マルク)お伝えできればHAPPYです。
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丸幸 礼子