その人は突如来られた。
「私の顎は、どこに行ったのでしょう?」
昔、再放送で見た確か”人間の証明”と言う映画に、こんなセリフがあった。
「お母さん、僕の麦わら帽子はどこに行ったのでしょう?」
松田優作が出演されていた映画になる。ナビゲーターの丸幸 礼子です。
この模型を見て、顎が何処に行ったのかが
『分かる!!』
と言う方がおられたら見事です。
模型上では、実際何ら分からないと言うのが実際かと、手前勝手ながらに思います。
国語の表現が豊かな方で、「私の顎を返して欲しいのです。」主訴を見事に、そして、端的に言い表します。院長は、「『顎のふらつき』そんな現症になるよな。」ポツリと呟きます。
「私の顎は戻ってくるのでしょうか?」
「口を開けても苦しい。」
「口を閉じても苦しい。」
「話していても、苦しい。」
「食べても苦しい。」
「顎はここにあるのだけれども、ここにないの。」
「私の顎は、どこに行ったのでしょう?」
あっ、今ですか。報告として。『顎、ここにあると分かります。』『奥歯で噛めます。』『顎が戻って来ました。』『顎を返して頂きました。』とさ、こんな言葉を頂いております。
そんな事が、実際にあるのか?う~ん、どうなのでしょう。でも、私は実際に目にします。信じるも、信じないも全てはあなた次第です。歯科界の、臨床の世界のお話です。読み物として、流して頂ければ…
”顎のふらつき”
そんな現症を少し紹介してみたく思いました。これも、立派な病気です。病名等のお話は、機会があれば紹介したく思います。
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丸幸 礼子