良いかみ合わせ・悪いかみ合わせ・不良なかみ合わせ
2024/06/17
ナビゲーターの丸幸礼子です。
前回の続きになります。https://oralclinickosuga.com/article/detail/20240421204852/
そもそも、嚙み合わせと言う言葉がひとり歩きしている事に問題があるのかもしれあないなと感じる今日この頃でもあります。
例えば、良い姿勢その対義語として、悪い姿勢・不良な姿勢と言う言葉があります。
ところが、良い噛み合わせと言う言葉も
悪い嚙み合わせと言う言葉も
不良な嚙み合わせと言う言葉も実は存在していない。
え~と思われたら恐縮します。
と言うのも嚙み合わせの対義語は不正咬合になる。
そして、不正咬合なるものは、反対咬合・交叉咬合・前突等の病態症状の集合体でしかない。
院長の受け売りになるが、これがやっかいになる。
商品で考えて欲しい。良い商品なら問題なし。
悪い商品なら、時に値引き、時に出さない等の対応があるだろう。
不良な商品ならまず返品と言う流れになるだろう。
ところが噛み合わせには、良い・悪い・不良と言う基準すらない。
そしてあるのは、不正咬合と言う話でしかない。
1つ当院の症例を紹介する。
この方は、顎関節症だった。
理由は、嚙み合わせが悪いからだ。
ストレートに言えば、左の噛み合わせが悪く、そのまま左顎関節周囲筋にストレスが来て、顎関節症を発した。
悪い嚙み合わせの結果、左側顎関節症になる。
それに対し、咬合状況を見ると、不正咬合を左側中心に持ち合わせていた。
こんな表現になるだろう。
どうして、嚙み合わせの対義語が不正咬合になるのか、私には分からない。
だって、悪い嚙み合わせを治す為、不正咬合を治し、良い噛み合わせにした。
この文章で構成される関係に無理くり対義語に不正咬合を選んでいる気がしてならないからになる。
嚙み合わせと言う言葉のひとり歩きと感じる私がおかしいのだろうか?
不正咬合を治すと、不正状態が治るだけで、噛み合わせが良くなるというのは、ちょっと違う気もします。
また何か足りない気もしますが…。
こう表現してしますのは、私が衛生士だからかもしれません。
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