ナビゲーターの丸幸 礼子です。
院長に思わず声をかける。
「先生、理学療法って歯科はどこまで研究が進んでるのですか?」
彼はイソップ童話の【王様の耳はロバの耳】が好きらしい。
私は問いかけられ、その内容を思い出す。
確か、虚栄心からなの、誰もが正しいと根拠も曖昧な思い込みの常識とやらに対し、一人の少年が叫ぶ。
「王様の耳はロバの耳だ!」と。
確か、そんな話だ。
素直に見れば、感じる何かをあえて目を曇らせる。
目を曇らせて、本質に近づけないガードする。
確かそれに対して揶揄する寓話話とでも紹介すれば良いだろう。
私は思わず、もう一度声をかける。
「先生、理学療法って、歯科はどこまで研究が進んでいるのですか?」
『王様の耳はロバの耳』
「先生、良い姿勢と言う単位の研究はどこまで進んでいるのですか?」
『王様の耳はロバの耳』
「先生、良い姿勢と歯科の治療の併立はどこまで。」
『王様の耳は——-』
「先生、顎関節症に対する入れ歯の研究は」
『王様の耳は————』
「先生、顎関節症に対峙する骨と歯牙の研究」
『王様の耳はロバの————』
うちの先生は「王様の耳はロバの耳」
この言葉が好きで好きで仕方ないようだ。
するどい質問をすると千手観音と言って逃げる意味が分からない。
但し、どんな私でも分かる事がある。
姿勢と痛みに対し、何故か勉強していた。
そして、私達も彼からレクチャーを受ける。
姿勢と理学療法に対し何故か見地を深めている気がした。
そして、私達は、彼から手技療法の解説を受ける。
そういえば、入れ歯の新しいモデルのデザインを、大胆に取り入れ始めた。
入れ歯に対する評価はいろいろあるけれど、
私達スタッフ陣は、このデザインは気に入っている。
歯周組織に対し優しいように思えるからだ。
気が付くと、あの都先生まで、歯牙の形態に対し拘り始めている。
型を取った後は、技工士の仕事だろって、彼は帰る。
院長が毎回、夜残ってクリニックの質を守る為、デザインを決める。
それが、今や都先生もヨチヨチ歩きと院長にと比較して思う事もあるが、始めている。
面白いものだ。
しかし、院長も必ずチェックしている。
気が付くと、歯周組織への研修会に私ら衛生士を行かせ、学ばせた。
ストップ!!
「振り返ると、奴がいた。」
そこまでにしよう。
うちの事、それ以上書かなくて良いから。
私も不思議と納得した。
ま、こんな感じで、私ら頑張っています。
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丸幸 礼子
お後がよろしいようで。
今後とも宜しくお願い致します。