ナビゲーターの丸幸礼子です。
院長とサブリナが多分焦っているのだろうなと考えている頃、
私は今年のご褒美と楽しみにしていた旅行に向かっていた。
コロナのお陰で、私は(皆様もそうでしょうが)家と仕事の場の行き来が私の生活の基準でした。
だから、今年の夏、有給を使って羽を伸ばそうと決めていた。
しかし、そこでクリニックに緊急事態が起きた。
ふとあるシーンを思い出す。
院長は私に問いかけていた。
「君らは一流の仕事をしたい。そしてそれだけの評価をもらいたい。要求は、至極、最もだろうだけれど、
その為に必要な事、それに対する経営者の要求は一切顧みないよな。」
その時私は何も言えなかった。
事実故に私は何も言えない。
その傾向はもしかしたら全員に当てはまるのかもしれない。
彼は病態を診ると言う作業は、生半可の覚悟じゃ出来ない。
どれだけ情報を集め知る努力をしないといけないと思う。
確かに私らには、もしかしたら院長のまるで例えるなら執念のように、病態と向かうと言う意志はないかもしれない。
その差に関し。勉強会の際、その執念について問いかける際、必ず、彼は言う。
個性と思ってくれれば良い、そう返す。
病気を診る前に人を診る。
そんな言葉があるじゃない。
俺、その意味、馬鹿だからあまり分からない。
病態を掴む。
それに意義があると思えてならない。病態を見つけられれば多分人を診るに繋がる。相当、勘違いをしている。そんな評価を受けるかもしれない。でも、この考えに固執すると、どうにも弱い点が目立つようになる。何と言えば良いのかな、世の常識に疎くなる。それは確実に言える。
そのせいでしょうか。院長は本当に何かが抜けている。そう思う時もある。今回の件もそうだ。今回は、資料請求がそれにあたる。彼は私を信用しているのか?信頼されているのか?唯、単純に私に任せる。しかし、私はやらかした。
FAXの受け取りを木曜日に設定した。
私は受信確認を相手の機関の運営が終わっている時間帯に行った。結論言えば、FAXの受け取りが出来なかった。
理由は単純だった。受け取りの確認の電話に私が出なかったせいだ。院長は前日、昼前にFAXが届いてないか確認しなくて良いのか?そう尋ねてきた。
私は答えた。大丈夫です。
しかし、結論を言えば私はやらかしてしまった。
元々は郵便物が金曜に届く。しかし、融資先には金曜の朝一番に院長は向かう。苦肉の策で、当日の朝、FAXで対応できるか。送信先、融資先に確認する事が可能か。これを私の中での代案として院長に提案するか悩んでみた。彼の言葉を思い出す。詰めが甘い。その性格をなんとか出来ないか。彼はいつものように深夜まで患者と向き合っている。
だから、とてもではないが事務的な事まで求める事は出来ない。
状況の悪化だけが分かった私は以下の提案を今一度行う。
〇郵便物が届くか、私がFAXを受け取ったらすぐに届けに行く。
彼には一蹴された。
なら、届いたらメールで送れないだろうか。そこから展開させるのはどうだろうかと提案された。
提案の内容は合理性が高かったが、実際の行動となると、痛い程院長は分かっていなかった。
そのやり取りに対し、手を取り、足を取りと教えて、いよいよ当日を迎える事になった。
詰めが甘かった私だったが、院長の意気込みと、人格嫌人徳に任せる以外なかった。
融資先の方の導きも上手で、上手く資料を送る事が出来た。そして融資の決定が下された。
唯、そこからサブリナに任せる以外なかった。
大丈夫だろうか?
あの子の癖は、後でやります!と言った瞬間から、まず忘れる。忘れて、その指摘に対しては笑って誤魔化す。
いよいよ業者との打ち合わせが始まる。
院長は唯楽しんでおいで。
それ以外何も言わなかった。それが私の唯一の救いだった。
私としては、少なくとも先のような指摘は、今後は避けたく思っている。
新しいレントゲン
一流を憧れるのは誰でも出来るのでしょうが、一流になろうとする事は大変です。
英気を養って私は立ち向かおうと思います。
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丸幸 礼子