顎関節症の正しい診断と治療方法-歯科医院業界からの提言
2024/05/31
歯科医院では、患者さんの中には顎関節症で悩む方も多く見受けられます。顎関節症は、口を開け閉めした際に痛みや違和感を感じたり、顎の関節がゴリゴリと音を立てたりする症状です。しかしながら、正しい診断や適切な治療が行われなければ、症状が悪化する恐れがあります。本記事では、歯科医院業界から顎関節症の正しい診断と治療方法について提言していきます。
目次
顎関節症とは?症状や原因を解説
顎関節症とは、顎関節の機能不全が原因で、顎や口の周りに様々な症状が現れる疾患です。主な症状としては、顎の痛み、口の開け閉めがスムーズにできない、顎のズレや異音が聞こえるといったものが挙げられます。原因としては、ストレスや顎の過度の緊張、歯の噛み合わせの不調和などが考えられます。また、歯ぎしりや、暴飲暴食、口を大きく開ける癖なども顎関節症のリスクを高めることがあります。症状の軽い場合は、自己流のマッサージやストレッチ、噛み合わせの調整などを行うことで改善することができますが、症状が重要な場合には、歯科医院で口腔外科治療などを受けることが必要となります。早期に治療を行うことで、症状の予防や進行を抑えることができます。一つ興味深い事は、隣接の医療になりますが整体でも治ると謳っている事かもしれません。今回は、ここらへん迄、踏み込んで紹介していきたく思います。
診査の盲点
歯科医院では、診断に必要な検査がいくつかあります。その中でも一般的なものは、口腔内のレントゲン検査やCT検査、歯周ポケット測定、歯垢検査、口腔粘膜検査などでしょうす。言われている事は、これらの検査は、歯や口腔の病気や症状を正確に把握する上で欠かせません。さて、この一般的に言われる事柄の何処に顎関節症の痛みについて見抜ける情報があるでしょう。不思議と思いませんか。その一方で整体でも治ると言っている。原因に対する探究が難しい場合、歯科医師は検査結果だけでなく、患者各位の歯や口腔症状や状態、生活習慣、食生活などから総合的な診断を行おうとするでしょう。歯や口腔状態を除けば整体を行う方々も同じ土俵にいると表記しても、大げさでは無いでしょう。実際、骨同士が噛みこんで口が閉じなくなったという場合は別に、口が開きにくい、中々開かないと言った顎関節症の症状に関し。当院でも、最初に行う事は各位にとっては、整体に行った感覚を覚えるという徒手療法になります。事実、顎関節症のガイドラインにも徒手療法は認められています。「症を追え」と言う言葉がありますが、症を収めてから、原因を探す。こんな風な捉え方をすると、診査の盲点と言う言葉の意味が浮かびあがるのかもしれません。
治療法は選べない中、選択をする
歯科治療にはいろいろな方法があります。「自分にあった方法を選ぶため」という一見すると、穏やかな表現とは別に、実際の治療ステージは対処療法・原因療法・抜本療法の3段階しか存在しません。大事な事は、どのステージが現状必要なのか。同時に、そこまで行わないと行けないのか。ここを各位は知って頂きたい事になります。必要な事は、症状の具合の把握、それを歯科診療所と共有と確認を行う事でしょう。症状の程度と言うのは、時に歯科医側にとり都合の良い言葉になり得る事も知られておくといいかもしれません。相互に共有と確認を取る作業をする場合。情報が相互通行の性質を持つ分、実は、良い緊張感が相互の関係性に生じます。
顎関節症の厄介な実際は、放置して大丈夫な軽度の物から、その後、出世魚の如く経年的に悪化する物があります。最悪は、身体中に痛みが走る状況に陥る事もあり得ます。原因・抜本療法を抜きに悪化を制御そして、治癒に向かわせる方法はありません。方法に関し、歯科は材料学を駆使して治癒に向かわせる性質がある分、ある程度の幅で、選択は出来るでしょう。
少なくとも明らかにある数か所が過剰接触で落とした方が良いと、診査の結果、判別でき、診断するに値する。同時に、歯牙の削合は治療ステージが決まる迄は急性症状が無い限り、極力控える事が賢明かもしれません。これは、主治医の先生の専権事項ですので、あくまでも情報程度にとどめてください。
これが、「治療は選べない中、選択する」。そして、スプリント療法は、対処療法の域を出ないと言わざるを得ませんが、多くの患者はこれで十分です。
保健指定の顎関節症治療の流れ?
歯科医院での顎関節症治療の流れは、おおよそ下のような流れになるのではないでしょうか。基本として、患者各位の痛みや不快感を抱える箇所を診察し、現状の症状を特定を試みる。症状や痛みの程度に合わせて治療法の選択。 この一連の流れの下、口腔内にマウスピース(スプリント)を装着する。目的は、顎関節の位置を微調整し、疲れた筋肉や関節に休息を与えること。別途、熱や冷たさによる刺激や電気刺激を使って筋肉や関節の緊張を緩める等の物理療法が使用されることもあります。物理的療法と言う捉え方で見ると、整体の方々が言う治すという言葉が該当するのかもしれません。ところで、目的に適う顎位が定まると、その際はスゥと、その場で症状の寛解が起こる事はあまり知られていません。同時に、目的に適う顎位でなければ、寛解は起こりません。別に、顎関節症状の寛解を期待して手術を行う場合もあります。
そして、目的に適う顎位に誘導できなければ、そもそも関節の痛みを和らげるという目的に沿う事が出来ない事を意味する可能性も出ます。顎関節症治療は、患者一人一人の状態に合わせた治療法するという言葉も空虚に陥るという側面も出ます。
適切な治療ならば、より良い効果が期待できます。その技術体系を抑えている歯科医院での診察を適切に受けることが大切です。
予防・改善のため日常生活でできること
顎の状態を、悪化しないように日常生活でできる予防・改善方法はあります。機能訓練と言う言葉で紹介しますが、日常の舌の置き方。歯を接触させないコツ。顎関節周囲筋を解すストレッチを精通している歯科医院で指導を受ける事でしょう。毎日の歯磨きを徹底することは大切ですし、正しい歯磨き方法を実践し、歯を清潔に保つ事は、尊い事です。食生活も重要です。しかし、顎の状態の予防・改善法は機能訓練を受ける事から始まります。定期的な歯科検診は当然ですが、機能訓練法に現在受診されている歯科医師が精通しているか、事前に知っておくことも大切かもしれません。専門性の知識は、専門のトレーニングを受けた歯科医でなければ持ち合わせていない。それを当たり前に捉えれば良いと思います。