こすが歯科医院
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その場しのぎも医療、未来を見ようとするのも医療。だって、歯科は未来に残る形の医療の側面もある⁉

その場しのぎも医療、未来を見ようとするのも医療。だって、歯科は未来に残る形の医療の側面もある⁉

2020/08/03

ナビゲーターの丸幸 礼子です。

前回の続きです。

業務日誌より

まずイモか。。。これって医療の結果を指すのだろうね。

ゾーイさん上手い表現を選ぶなって感心しながら、更に私も読み返します。

狸反省している

→きっと、その瞬間は反省しているのだろうな。

→本気で反省しているけれど、未来に対し何も考えていない。

→世間一般で言う、その場しのぎだゾーイ。

ゾーイ思った!(その場だったけど)本気で反省し、お爺さん長生きできる

まんじゅうをお婆さんに紹介しようと思った。(すぐに忘れてしまうけど、そしてすぐになかったことにするけれど)

でも、痛いのは、そんな狸まんじゅう。(自分の身をささげて、まんじゅうにするわけだから)

もしかしたら、聞いたことがあったかもしれないけれど、実際は作り方など知らなかった。

でも、反省している狸は、本気で作れると思っていた。

じゃなければ、お婆さんも騙される事はなかった。

ゾーイ、すごい、すごいぞゾーイ!!

これ、無意識に歯科のある一面を言い当てている。

私達の業界でも、こーすればうまくいく。

こーすれば解決する。

こんな風に物事を進めようとされる歯科医療に携わる方々もいます。

この考え方について「否定」も「肯定」もする立場ではありません。

唯、変えるせよ、実際に行うにせよ、沢山一緒に考えなければいけません。

歯牙の崩壊でどうにもならない時、紹介した考えはほぼ、全面的に滞りなく進む可能性もあるでしょう。

でも、歯牙の崩壊がなく、サイレントなレベルあるいは、歪みレベルの問題から起きているとか、例えば、俗にいうクイック矯正と言われる(ただ、見た目の為に、歯を削って、被せて見た目を良くする方法)などの安直と表現せざるを得ない治療などは、思いがけもしない、問題が生じる場合があるかもしれません。

これは、物事を慎重に進め、判断・判別を相互(歯科医と患者)に共有できる方が安全と考えます。この作業とは一線を引く治療行動が、生じさせる一因なのかもしれません。

丸幸はそのように考えます。

ゾーイさんは時々院長に注意を受けます。

「こうすれば、うまく行く。」

「こうすれば、解決する。」

うちにとってみれば、安直な思考体系とそれに基づく治療という、ストレートすぎる発想は(いい加減に)もうやめようよ。随分、偉ぶっていると、読まれた方の中には、お感じになられる方もおられるかもしれません。でも、実際は違います。

どーして良いか分からず(方法や方向性が、はっきりせず)、院長は人の知恵を求めていた時期もあります。

動機は、患者の為でした。そんな行動を取ったからと言って、結果は芳しくない時も、悲しいですがありました。対して、院長に相談が来ると相談した先生の症例はうまくハマる。

私には、それが不思議でそして不満で問いかけた事があります。

彼は険しい顔をしながら答えます。

「う~ん、病態を偏差値で捉えてみようか。」

「多分だよ、たぶん、俺らが出会う病態偏差値って多分問題に例えると、初めて解く問題、そんな感覚に近いと思う。それも、知らない方程式を駆使しないと解けないとか、知らない論理を用いないと解けないとか、そんな所になるのかな…もし、言葉に返ると。」

「だから、知る以外道がなかった。って事じゃないかな?」

知るか...

「俺ら、応召義務がある限り(本年、この義務の解釈が、相当に変わります。臨床側に対しても配慮が為されるようになります。)患者を見捨てる事は本来認められない。」

「だから、すごくなるしかないんじゃないかな。」(←このセリフ良く聞くなぁ。。)

あるいはすごくなるに拘る以外ないんじゃないかな。。。

見捨てるのが患者、見捨てられるのが歯医者、これで仕方ないんじゃない。この法律の縛りがある限り。

初診 初診時の安静時の顎位(正面観)。向かって右側の歯(患歯は左上の前歯)が折れて来院。*暫定的に折れた部分をボンドで固定。状況把握の為。折れた患歯に負荷がかかりやすいように見えませんか?

右下にシリコン(条件を変えると、顎位が瞬時に変化した)顎位関係が変化している事が確認できると思います。患歯は、向って右側の変色している歯。(左上1)更に、患歯に負荷がかかっているように見えませんか?

左上にコットンロール。顎間距離における高径を更にコントロールする。顎位の変化がさらに起こる。この3つの位置関係を顎運動時に選択される可能性がある。軌跡とでも表現する方が捉えやすいでしょうか?結果、患歯に相当の過剰負荷がかかり破折(折れる)という事になったと推察。しかし、本質はふらつく顎(位)に問題があると捉える方が妥当と考える。患歯に対し、反対側の右正中歯が、下の歯と触れるような感じになっていませんか?問題は、これら現症の意味をどのように捉えるかになるのでしょう。そして、この現症とも言うべき反応を臨床側が引っ張り出す事が重要になるのではないでしょうか?

ゾーイさんの日誌部分より

カチカチ山の狸さんは今度は、どーしてウサギさんに騙されたのだろう?

ゾーイ、また考えた。

ゾーイ、素敵だゾーイ

また、賢くなりそうだ、ゾーイ

長くなりました。

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丸幸 礼子

 

 

 

 

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