ナビゲーターの丸幸 礼子です。
私頑張らないといけない気がしてきました。
実は昨年の冬に近い秋頃、私のメンタルは多分ボロボロでした。私は、皆で仲良く 楽しい職場があるべき姿と信じていました。院長に私の持論を主張すると、問いかけられます。
例えば、生産性の向上と国は号令をかけているけれど、それとその君の主張とどう繋がるか教えて欲しい。
ここでも、詰まる所、私の返答は同じニアンスの物でしかなかった。すると、私にとっては冷徹に、院長は(恐らく)普通に、更なる問いかけを渡します。独りで息詰まり居場所を失う私。直感的に『患者を沢山診る事です。沢山見れば、生産性は自ずと…』と思わず取り繕いの音を吐き、その音の響きと持つ意味の情けさを感じるのか、気が付けば途中で言葉を吞んでいた。彼の表情はあまり覚えていない。ただ、確かこんな事を言っていた。そんな記憶を引っ張り出した。
院長は冷たくそうなんだと返しました。
私は、今度ばかりは考えます。いえ、正確に言えば、昨日も一昨日も、もしかしたら1か月前も彼が私に伝え続け、私が相手にしなかった言葉の群れを頭の中で追いかけていた。それが、正しいのかもしれない。
『患者をより早く安全にそして確実に治す事です。』
そのように、深呼吸した末に言い直しました。私にとっての楽な居心地や、取り繕う言葉で凌ぐ場当たり的対応。それらを、仕手はいけないと思ったのでしょうか。そんな感覚を彼の前に出す事を。これは、許されないと認識したからなのでしょうか。その動機は未だに、分かりません。唯、言葉の群れを追いかけていたら、自然に音になっていた。
そうだろうね。すると、今までの君の主張は成立しないよ。
そのように、院長は追い打ちをかけます。
時が中々進まない感覚の壁だけが、私の前に聳え立っているように感じます。その中で、淡々と院長の質問が続く。もう一人の自分が私に語り掛けてきます。彼は、私に何かを求めているのか。違う、もしかしたら彼の求める解が来る事を、引っ張り出そうと、ひたすらに彼の問いかけが続いているのではないか。そんな語り掛けが私自身の中で私に対し為されていたとしても、結局の所、当時の私には分かり様がありません。院長は、何かを私に期待しているのだろうか。焦る気持ちというべきか、焦燥感に苛まれるというべきか、はっきりとしないジリジリした感覚だけが私を襲う。でも、何時もと違う私がいます。時が進まない感覚の壁の前でも、不思議と研ぎ澄まされた表現で受け止めていました。誤魔化さずに、受け止めないと行けないと思ったのでしょうか。分かりません。唯、明らかに一個の言葉が私の脳裏を支配していました。
いつものように、とぼけたり逃げる事が許されない。でも、同時に、何時もの言葉も戻ってくる。”何故、私だけに。。。”言葉の波が、あたかも波の満ち引きのように、私の脳裏で繰り返される。波浪と言えばよいのか、波が渦巻いたり、しぶきをあげたり。頭の中が、波浪警報そのものと振り返ると思い出される。
それが、私の中で続いた心の嵐の話になります。
ある時、ふと気が付きます。肩の力が下りたと言えば良いのでしょうか。
そういえば、治療における治癒のスピードと言えば良いのでしょうか?急速にその確実性と結果が伴ってきている様に感じ始めます。
うーん、上手く言えません。
治療のスピードを競うものでは、決してありません。でも、確実性の下、そして適切に或いは的確に治療が行われれば、その実、患者の負担が少ないのでは…?
また院長に問いかけられます。
(院長に返した要点)
私は確立が大事な気がするのです。 確立の為には確実に進まないと行けないと思います。 確実になるには、仕事上、体系的行動、体系的な各種管理が要求されるのだと思います。 体系化と言葉にすると単純ですが、そこで求められるのは指揮であり士気の充実なのではないかと考えるのです。 こればかりは、クリニックサイドの課題として院長の協力も求めないと行けないのかもしれません。こんな前提を添えます。とはいっても、まずは、個々人の技量や感性を磨く必要性が常にあるのではないのでしょうか。 これが、今の私の背え一杯です。 |
(心の声とでも言えば良いのでしょうか?)
100%がない事は受け入れないといけないのかもしれない。 確立が上がるには、どれだけ精度向上が必要になるか考えないといけない。 常に冷静で落ち着いていられるにはこんな事がいるのだろうか。 ここは仕事場で充実感や意欲は大事かもしれないけれど、楽しいと言う感覚は一端向こうに置いて考えるべきではないのだろうか。 私達クリニック内の研修を受け身の姿勢で行ってきたけれど、実はここに大事な何かが隠されているかもしれない。 |
何故か、こんな事を返していました。
仲良くを仮にチームワークと言う言葉に置き換える時、楽しいを仮に医療に堂々と立ち向かうに置き換えてみると、どんな言葉が生まれるか、あらためて考えてみました。
皆がチームワークを駆使して医療に取り組む。
当たり前の言葉になっていました。
私は一体何に拘っていたのでしょう。院長は私が言葉を選びながら言い終えるのを、ジッと、待っていました。そして、
「悪くないよね。」
そう、呟かれて、私から離れて行きました。
人も組織を少しずつ大人になって行かなければならない。
そんな事を思った時、私、頑張ろうと思い直したのです。
ここまでとします。
㋗収まれば
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丸幸 礼子
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