ナビゲーターの丸幸 礼子です。
♢症を追う。これが一番厄介。
♢人を見るのではなく、人を診る ♢それにはどれだけ謙虚でないといけないか。 |
こんな話を前回に触れました。
言葉にすれば、至極当たり前でも実際の現場ではそんな単純な話はありません。
単純な話ではありません。
単純なら、どれだけ楽か。。
そんな事を、院長の対峙する病態を見るにつけ思います。
あっ、これ院長に対する感想です。ですから、患者が受ける心証とは一線を引くものです。どうぞ、ご理解の程、宜しくお願いします。
さて、話を続けます。
1.記憶した情報の相違の違いについて
変な題目から始めます。
一人の個性として了解下さい。
ー業務日誌よりー
院長より、お前さん、記憶違いが多すぎるからそこを何とかならんか!と言う指摘をゾーイが受けました。
そこで、ゾーイは考えます。
何故、それが起こるのか考えてみます。
情報を手紙として考え、院長は腹黒いから黒、ゾーイはピュアだから白にしよう。
院長は未年(干支のひつじの事)だから、黒ヤギさんと白ヤギさんの話からゾーイは考えてみよう。
黒ヤギさんが白ヤギさんにお手紙を出します。
白ヤギさんはムシャムシャ手紙を食べます。
何が書いてあるか分からず、困ってメェ~と鳴きます。
そこで、白ヤギさんは黒ヤギさんに何を書いたか手紙を出します。
黒ヤギさんは思わず、ムシャムシャ手紙を食べます。
お互い困って、メェ~と鳴きます。
ゾーイ、考えたゾーイ。
そっか、大事なのは手紙ではなく、書いてある内容の理解だ!
理解した事を確認すれば良い。
ゾーイ、賢い!!
レベルアップした、ゾーイ。
これを院長に報告したら、それを共有を言う。
共有か。。。
初めて知ったゾーイ。
そっか、黒ヤギさんも白ヤギさんも共有しないで、手紙を食べたから
美味しくメェ~と鳴いたんだ。感動ゾーイ、更に賢くなった。
レベルが更にアップしたゾーイ。ゾーイUP!!
ゾーイさん、少しずれてるけど、共有。それなんだよね。(丸幸の心の声)
この共有をどう維持し私どもと患者が、昨日も今日も、そして明日以降も持ち続けて行くのか。
ここに治療同盟という秘密があるのでしょう。(今回はこれに関してはこの程度で…)
2)少し臨床を紹介しましょう。
このシミュレーションが出来ると、出来ないのでは共有感も変わる。
まだ、うちの都先生では途上で、院長から臨床で積極的にシミュレーションを行う許可は下りていない。
ー業務日誌よりー
院長はシミュレーションを未だ認めていない。ゾーイなんでか考えてみる。
カチカチ山の狸で、理解を務める事にした。
ゾーイ賢い!更にレベルアップだ!!
元々、この童話は狸の身勝手から始まる。
畑で悪さして、お爺さんを困らせる。
お爺さんは、罠を仕掛けて狸を捕まえる。
捕まった狸、反省しているとお婆さんを騙して、お婆さんに狸まんじゅうを作ると言って、お婆さんを撲殺する。
→狸が自分で畑を作れば、時給自足で何も起こらなかった。
→狸には、自給自足する能力がない
ゾーイは思った。
病気になる。自分で治せれば何も起きない。
患者は自分で治せない。
→畑で悪さしなければ、お爺さんは困らなかった
→狸がお爺さんと経済活動が出来れば良かった。
ゾーイ考えた。
病気になる。医療者側と経済活動(保険・自費であれ)を伴い治療が受けられる。
美味しい芋か、不味い芋か。これは成長してみないと分からない。
美味しい芋であるべきだけど、不味い芋の場合もある。
良い治療結果と、嬉しくない治療結果の場合もあるかもしれないという事。しかも、結果を見ないと分からない♡(?ゾーイさん、何か違う…)
う~ん、ゾーイ。冴えてるゾーイ。
長くなりました。ここで一端おしまいにします。
よろしければ、時々覗いてください。アクセスが増えているのが分かると励みになります。
丸幸 礼子
◇唐突に顎位の瞬時の変化を紹介しています。
◇ふらつく顎位なんて言う表現もあります。
◇この表現は、専門書に載っているそうです。
◇ふらつく顎のせいで、歯牙の調子が悪くなるとする。では、歯牙を治したとして、ふらつく顎位を何とかしなければ、歯牙の治療は安定を保てるのでしょうか?この点が、大事です。(何とはなくですが後述しておきます)
◇共有という言葉を大事にするのも、何が起きているか、一緒に理解を育めない時、きっと、患者には嬉しくない片道切符を渡す結果もある、と経験が教えます。これは、当院が苦しんだ末に、到達した境地という側面もあります。ですので、共有という作業を私どもは、常に大事にしています。(大事と、結果が伴っているかと言えば、試行錯誤の繰り返しです。あかの他人同士が共有するという事は、本当に難しい側面があります)
◇この症例の詳細は割愛します。ただ、歯牙のおかしくなった原因は、ふらつく顎位にある事を理解いただく為に、歯科医がシュミ―レーションを行い状況説明用に記録した画像の一部を紹介したに過ぎません。読まれた方のご判断になりますが、このような事があるのか、あるいは、無いのか。興味を頂戴できれば紹介した甲斐があったという物です。ふらつく顎という現症がなければ、歯牙の治療には、一切の問題は生じないでしょう。でも、ふらつくという現症があるとなれば、話が変わるかもしれません、この不安定さが、歯牙の治療を時に、患者と歯科医に、相当の混乱を与える要因になるのかもしれません。
◇難しいお話を紹介しました。また、機会があれば説明を試みたく思います。
◇この現症の紹介というか共有(患者への情報提供)は、当院は保険範囲で紹介させて頂いております。但し、ふらつく顎の治療に関し、保険病名の範疇外になります。従い、保険外診療の対象になります。どうぞ、承知おきください。併せ、この画像の方は、実際は4か所の歯を治しただけで、顎位の安定化が図れた事も加筆させて頂きます。それを、可能にしたのは適切な診査・診断のお陰ではないかと、一コ・メディカルスタッフ(衛生士)の私としては、理解しています。検査等も保険範疇外の場合もあります。詳しくはクリニックにて説明を致します。症状が分かりかねる可能性がある電話での問い合わせには、上手くお伝え出来ないかもしれません。
補足。主訴は日常生活中1本の歯牙が折れ、その歯の治療でした。折れた原因が、ふらつく顎のせいとご理解を頂戴します。ふらつく顎である限り、治療の成功確率が低い事の理解いただき、ふらつく顎位と対峙する事のご了解を頂戴します。そして、分析の結果(保険外)、主訴以外の3か所直せば、ふらつく顎位と対峙できる事の理解を頂き、補綴のやり直しを図らせて頂きました。ふらつく顎位である限り、主訴を治しても、また折れる可能性が残る。①その場限り(対処療法)と、②折れた元を解決し(原因療法)、その後主訴と対峙する。①②の何れかの選択を求め(これは、患者が決める作業となります。ですので、このような表現を用います。)患者は②、即ち原因療法を選ばれました。根治療法という捉え方もありますが、院長自身は、そこまで完璧を求めなくても治るが故に「私としては、根治療法を、そこまで積極的に推奨はしません。」と、申していました。この事は、はっきりと脳裏に焼き付いています。併せ、報告します。また、ふらつく顎位に関し特別な治療は一切、今回は行っていません。そして、この症状は、必要な補綴条件を整えた際に自然と治っていきました。この判別を可能にしたのは、検査による効果判定による側面が多分にあります。即ち、無駄な治療を回避して、ゴールに導いたと紹介できると考えます。先の言葉を引用すると、有益な切符(ふらつき顎位の解放と主訴の解決)をお渡し出来たという言い方が適当になるのでしょうか?
検査費ですが16000円弱(保険外の検査)であった事も、お知らせします。ふらつく顎位への対峙に対し、費用対効果としてはどうなのか?あるいは、自然のままが一番と判断されるか等の、受け止め方に関しては、読み手の皆様にお任せする以外ありません。この場合、ふらつく顎位のままという事になります。
クリニックの検査項目は多種ございます。そして、この方の場合、一つの原因分析の検査で十分だった。検査の意義も、幾許かであれ、感じて頂ければ幸いです。検査抜きに、経験で分かるという考えとは、私どもは今現在、一線を引いています。