ナビゲーターの丸幸です。
これから第33回日本全身咬合学会に参加します。院長は2番目に発表します。個人的には、ドキドキ!!です。ところで、会場の反応はどうなのでしょう?それはまたの機会にご報告します。私としては、喝采になる事を祈りつつも、いつも同じ。院長に、心の声で伝える。元気ですか?息をしていますか?
元気ですか?元気があれば、何でもできる。この精神です。院長、ドンマイ。また、立ち向かおうよ。
9回を迎えるにあたり、実はネタ切れ、息切れに陥った私でした。さて、どうしたものかと、一人悩んでいる時、院長が映画「アントニオ猪木を探して」を見てきた事を知ります。つい最近(と言っても、数か月前ですが)、インディ・ジョーンズのシリーズの最終章を見てくるぞ、と張き切って以来の映画になります。実際は、知りませんが。あまり趣味を持たない人で、出不精だから、間違いはないでしょう。多分。
イコライザー、ジョンウィックシリーズをやっているにも関わらず、以外と思い私は彼に問いかけます。
「先生、何故、人気の映画ならいざ知らず、アントニオ猪木を探してを、選んだのですか?」センスもなく、思いついたまま問いかけます。
前回までの話はこちら↓ |
彼は、答えます。「う~ん。多分、10代・20代だったら、イコライザーを選んだ気がする。30,40代だったら、ジョンウィックを選ぶような気もする。しかし、自分でも不思議だよね。なぜに、アントニオ猪木を探してを見ようと思い立ったのか。」これでは、会話が成立しません。私は困ります。彼はさらに続けます。「ま、イコライザーも、ジョンウィックも、気が向いたら見るかもしれないけれど、何故かアントニオ猪木を探してを急に見たくなったのだよね。本当に不思議。」
何故、彼は、それを選んだのか結論を言えば、私には分かりませんでした。個人の趣味ですから、詮索するなど野暮な事を好む年齢でもない私です。そこで志向を変えて、感想を求めます。彼は、フゥ〰とため息をしながら、言葉を選ぶが如く答えます。
「素人さんの映画書評と言うの、あれを読む限りあまり芳しい評価でない気がしたよね。でも、私的には☆、4つ半っていう感覚になる。でも、好みがはっきりと分かれる映画になる気がします。監督の、すげぇ挑戦している作品と言うのかな。視てが分かるというか、受け入れるというかな。これに関しては、多分、高評価は少ない気がします。」
「アントニオ猪木というレスラーとして、猪木という一人の人間を通して、一時代を懸け足のように見せて感じさせる。そんな試みだと思う。ドキュメントというジャンルになるのだろうけれど、色々な受け入れ方が出来る様、幅広く構成されている。そんな言い方になるのだと思う。奥行きが深い映画、解釈の懐が広い映画と言える気がします。勧善懲悪とか、分かりやすく悪をやっつけるとか。どちらが悪かはわからないけれど、生き方を見せる。そういう世界観とは違う映画のような気がします。」
正直、私はアントニオ猪木と言うレスラーも、プロレス自体を知らない私です。分かるようで分からない。困りました。そこで、彼に問いかけます。一番、頭に残った言葉って何ですか?心に響いた言葉って、何ですか?こんな質問を投げかけます。
彼は、即座に返します。「虚と実。猪木頑張れかな?」
私はますます困ります。猪木頑張れはなんとなく想像できます。ですが、虚と実。益々分かりません。
院長が学会を介し、いつも問いかけている事。その後、毎度の静寂(しじま)かよ、と、乾いた笑いを見ている私には、ふと気が付きます。虚と実。院長は、真実を何時も紹介し、実際は虚として扱われる。ここらに彼は、何かを感じたのでしょうか。私には分かりません。
(真)実を虚とされる世界。虚の中に、(真)実が入る世界。その世界を、彼は確認したかったのでしょうか。
まるで、有名な猪木の禅問答のような展開になってしまいました。臨床は、真実しかない世界です。そして、虚が入る隙間はありません。こんな所で、終えたく終わります。ゲームセット。
また、何かを紹介します。
よろしければ、時々覗いてださい。アクセスが増えている事が分かると励みになります。
丸幸 礼子